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「に、人間じゃない?ねぇ、これって…」
イリアが目を見開いている。
ルカもだけど。
「コ ロ スゥゥ!!!」
地を這うような声を出し化け物は私達に向かって来た。
あれだな喋り方。
ほら、何々の低下って言うじゃん?
言語力の低下?
まぁ、考えるのはめんどくさいからもういいや。
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
ルカが悲鳴を上げて後ろに後ずさる。
スパーダとイリアは素速く武器を構え怪物に立ち向かった。
さて、私は高みの見物といこうかな。
「ビビってんじゃねぇぞルカッ!」
スパーダがルカに一言叫び、怪物に向かって双剣を振り下ろす。
怪物は手に持つ剣でそれを防いだ。
キィ-ンッと周りに金属音が響く。
あ-暇だな。なんかアニメでも見てるみたい。
まぁ、リアルなのは置いといて。
あ、なんか考えに老けてたら大事な所見れなかったかも。
んじゃぁ、とりあえず、スパーダが剣で切り付け、
痛みに暴れるヤツの腕をイリアが弾丸で撃ち抜く。
ヤツの動きが鈍くなりルカが大剣を握り締め走る。
おっけ-。
ナイスフォローだな。
ナイスだ私b++
「裂空斬!!」
ルカが大剣を構え縦に回転し
前方にいた怪物に向かって飛び斬り伏せた。
お、やるじゃん。
あんだけビビってた癖に。
やっぱり、警戒は必要だな。
あ-こわ。
いきなり切り付けられたら……。
あ-も~
コワイワァンVv
「おいルナ。なにぼーっとしてんだ?」
「OH!GOMENNNASAIネ。HOHOHO…。」
「だ、大丈夫ルナ?」
「おうよ。(てかあんたの方が大丈夫って感じだ)」
さっと男の方に目をやると.
男はもとの人の姿に戻っている。
が、大量の血が流れている。
中年オヤジは口から血を吐いて
ルカの方を血走った目で睨んでいた。
あら怖い。
「オ ノ レ…ア ス ラ…」
絶え絶えな声で男はそう呟くと動かなくなった。
おやすみなさぁいVv
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