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「聖女様のおかげで
噂を聞きつけた旅人などで
町は賑わっていたのですが、
人が集まる所には欲望も集まります。
奉納物を狙った盗賊が
聖堂を襲いに来たのです。
戦争のおかげで兵士がおらず
そこを狙われたのでしょう」
「悪趣味ねぇ。
嫌んなっちゃうねぇ。」
兵士がおらんとこ
パルマコスタイベントと被ってんぞ。
頑張れナ●コ。
スパーダが少し眉間を寄せ不機嫌そうに言った。
「チッ…誰も止められなかったのかよ…」
「そこに聖女様が毅然と
立ち上がり占拠された聖堂に単身向かい
……突如聖堂が崩壊したのです。
盗賊は散り散りに逃げ去りましたが、
この件で悪い噂が流れましてな…」
Σ捕まえろよ
逃がしちゃダメだろ
町の人々しっかり~
「確かに噂流れてたよね。
なんか異能者の女が巨大化して、
盗賊を聖堂ごと踏み潰したって。
有り得ないね。巨人化。
マ●オみたい」
「……デマゴキーでございます。
丁度異能者捕縛適応法が発令された後でありましたから、見せしめのように引っ立てられていかれました…。」
スルーか。しかも
また来たよ。
異能者捕…なんとか。
もぉ
とりあえず、法だよね。
わかるわかる。国が決めたルールでしょ。
めんどくさいなぁ
ルールなんて破るためにあるんだよ。
うん。
「…あの、ハルトマンさん…」
ルカが少し控えめな感じでハルトマンに聞いた。
「…僕等の事、怖くないんですか?
異能者の僕等が…」
「何をおっしゃいます!
異能者である前にお坊ちゃまは
誇り高き騎士でございます。
そしてあなた方はお坊ちゃまが
見込んだお人でございますれば
何を恐れる事がありましょうか!」
「ぶふっ!」
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