楽しいとき

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ナーオス基地へ向かうのは明日にして その日はハルトマンの家の床につかせて頂いた。 なんか人の家に泊まるのって安心出来ないんだよね。 …………寝れねー。 「睡眠薬ほしー」 「ルナ煩い!」 「ごめん。イリア」 ただいま女の子どーしで ベットのなか。 でもなかなか眠れない。 「イリア。私外出てくるわ。」 そっとベットから抜け出し イリアに告げる。 「はぁ?何言ってんの?」 「だって寝れないもん。眠くなったら帰るから。」 「…………分かった。なんかあったら叫びなさいよ。」 「はーい。(叫ぶ事はないな。うん。)」 ドアノブに手をかけ 部屋の外へ。 足音を立てないように外に出た。 「はぁーやっと自由になれた感じ」 伸びを一度してから私は大聖堂へと 向かった。 「何回見ても.無惨だねぇ。」 崩れた瓦礫の上に座り空を見た。 キラキラ輝いていて、 地球にいる時より凄く綺麗だった。 「こんなに綺麗な世界があったんだ…。」 こんなのゲームだけの世界だと思ってた。 でも こんなにも綺麗な場所があったなんて知らなかった。 今思えば ここがどういう世界なのか.私は全然知らない。 異能者。 私は違う世界から来たから それは無いはずなんだ。 でも、ルカやスパーダ、チトセを見た時。 凄く懐かしい感じがした。 特にチトセは。 ルカとスパーダからは………。 少し嫌な感じ。 それからあの夢。 私の姉妹…だと思われる人が刺されていた。 あれを見て私は。 アスラとデュランダルと言う名を呼んだ。 恐らく 彼等の前世はそうなんだろう。 でも私は 何があったって 前世なんか信じない。 あったとしたって 前世は前世で今は今。 来世は来世だ。 昔の人が私に関わってこられちゃ困るしね。
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