楽しいとき

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「ルナ。」 ………………………。 気付け無かった自分が憎いです。 後ろを振り向けばスパーダ君。 「コンバンハスパーダサン。 ドウシタノデスカ」 なんかよくあるパターンだね。 はは。 「;;;…何してんだよ。こんなとこで。」 私の近くにあった瓦礫に座りながら 私に言った。 「眠れないから暇つぶし。 人の家って安心して眠れない人なんだ。」 「へぇー。意外。 いびきかいて寝てるかと思った。」 うわぁ 毒舌だな。 スパーダ。 「失礼ね。一応これでもレディーです!」 私がそう言うといきなり静かになった。 なんか私悪い事いったか? 「なぁ…ルナ……。」 さっきとは打って変わって真剣な表情で私を見て言った。 なんすかスパーダサン。 怖いですよ。 「な、何…?いきなり」 「さっきの言葉。どういう意味だ…?」 「…は?」 さっきの言葉って… 私がレディーってやつ? 何。それだけでそんな真剣になったの!? ビックリだわもー。 私てっきりもっとヤバイ事かと思ったじゃーん! スパーダの顔は相変わらず真剣な顔。 そんな真剣になって聞く事じゃないよな。 「そのままの意味じゃん。 私も女「ちげぇよ。それじゃねぇ。もっと前。」 「もっと…前…って…もしかして」 「『こんなに綺麗な世界があったんだ』って、どういう意味だよ。」 やっぱりそれか…。 別に黙ってるつもりは 無かったんだよ。 異世界のこと。 ただ みんな必死だから。 言っちゃ混乱するかなと思って言わなかっただけ。 でも 今も同じ。 言っちゃ混乱すると思う。 だからごまかそうと思うんだけど……。 さて どうしよう。 私は俯いて考え出した 結構アドリブは上手い方何だけどな。 あ……。 よし これで。
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