味方か敵かどっちなんだい!

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するとアンジュがリカルドに歩み寄った。 「いい覚悟だ。手荒には扱わない」 銃剣を下ろすリカルド。 黙れ!オッサン 「違います。こちらを」 「!!!!」 アンジュがネックレス… みたいなのををリカルドに渡した。 多分…結構な値打ちものだな…。 「こちらを差し上げます。 いかがでしょう?」 アンジュがそう言い終わると リカルドは笑い出した。 「ははは!これは素晴らしい物だな。 違約金を払っても十分な釣りが出る」 頭狂ったか? いきなり笑い出すなんて。 もしかして障害入ってる? 「では、その釣り分で契約を。 私の護衛をお願いします。 足りなければ手付けとさせてください」 え…それってもしかして…。 「いいだろう。……しかし、なぜ顧う気になった?」 Σやっぱ雇うの!?? 「さらわれては困ります。 それだけです。みんな構わないよね?」 「あー……ホントに信用出来んのか?」 「そうだよ!信用なんか絶対無理! 私は反対だからね! 金だけで敵味方が変わるなんて… いつ裏切られるか分かったもんじゃない! とにかく絶対に私は反対だからね!」 「自称仕事熱心だからねぇ」 「でも、契約に入ってないからって 僕らを見逃してくれたよ?」 「それだって可笑しいと言ったら 可笑しいじゃない! 契約に入って無かったから 見逃したんでしょ!?? それなら契約してない事は 普通にするんだよ!?」 「ルナ。ちょっと落ち着いて。」 「落ち着いてられるわけないよ! 皆が認めたって私は認めないんだからね!」 するとアンジュが近寄り私に耳打ちした。 「ルナちゃん。もしもの事があれば、 ちゃんと私が責任を取るから。 雇い主として。」 「でも!」 「お願いルナちゃん」 「…………分かった。」 「採用決定だな。では、 どこへ向かうのだ?」 「ナーオスの町にもどらねぇ?」 「ルカ、何かに意見ある?」 「そうだね。別に意…」 「賛成ね?早速むかいましょ」 「………………………。」
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