幸せ

幸せって

日々、思う。

幸せってなんだろう？

何をもって幸せとすればいいんだろう？

幸せになりたい筈なのに

なぜ心はすぐに下を向くんだろう

――思う。人は、本当に独りきりなら上を向いていられないんじゃないかな。

良い事があった。友達が出来た。沢山深い話しをした。心が通った気がした。

その瞬間だけ、世界がキラキラして見えた。何もかもが上手く行く気さえした。

本当にそう思えたんだ。

夜になった。明るかった心が下を向いているのに気付いた。

――あれ？さっきは‥意味も無く何もかもが上手く行く気がしたんだ。何でだろう。何も変わらないのに。

何も変わってない。そうか。世界が輝いて見える程の親友が出来たんだ。ただ、それだけ。

一人に戻る。世界がまた色を失う。何が不安なのか、泣きそうになる。

あぁ、そうか。自分に無いエネルギーが自分に宿ったのか。心を通わせて、沢山話して。気持ちが明るくなった。

理解し合える人が居る事への安心。世界に受け入れられたような安心感。

でも、そんなもの自分には無い。無かった。

だから、生まれたエネルギーは抜けていく。元々自分の中には無かった物だから、留まれない。だから少しずつ抜けていく。

そしてまた元に戻る。――あれ？じゃあ意味なんてあったの？

あぁ、そうか。繰り返し充電し続ければ、エネルギーが切れる事は無いのかも知れない。

何かが上手くいっているような、心が前を向く瞬間。

うん、これもひとつの幸せなのかも知れない。もし体に不具合を抱えていたとしても、心が幸せだと思えば、その人は幸せなんだ。

どんな状況、環境にいたって笑える。強いな、人間は。

でも、こんなに弱いのはなんでだろう。