5人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
子供が絵本に飽きたなら
少し過激なゲームを与えてみないか
指先でなぞる首筋に
伝い流れるくらいに溢れさせるまで
赦してあげないから 君を
薔薇の赤い花がひけらかす
色彩(イロ)より深く鮮やかに
高らかに鳴いたFanfare
誰もが狂喜を隠せないでいる
世界へようこそ 不思議の世界へ
壊れた時計の針の先端(さき)で
そのままゆっくり引き裂いてみせて
世界へようこそ 不思議の世界へ
時の止まった深夜のゲーム
黒いダイスを振るのは君と僕
それは道 さあ 扉を探せ
世界へようこそ 不思議の世界へ
幼いアリスにその愛は
少し刺激が強すぎるみたいだけれど
甘咬みした愛の言葉を
優しく舌移しで食べさせてやるほど
暇な猫じゃ無いから 僕は
君の白い肌がひた隠す
色香(イロ)だけが僕らを誘う
迷子を見つけたWonderland
誰もが狂気を隠せないでいる
世界へようこそ 不思議の世界へ
壊れた時計の針の先端(さき)で
そのままゆっくり抉り出すように
世界へようこそ 不思議の世界へ
愛の形に似た傷痕を
呼吸(いき)さえ惜しみ舐めあう君と僕
それは鍵 さあ 扉が開く
世界へようこそ 不思議の世界へ
世界へようこそ 不思議の世界へ
壊れた時計の針の先端(さき)に
すがり付いたまま気付かないでいる
世界へようこそ 不思議の世界へ
愛の形に似た傷痕を
証しになると信じた君と僕
僕は猫 君がアリス
それは嘘 さあ 扉を閉ざせ
世界へようこそ 不思議の世界へ
最初のコメントを投稿しよう！