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第三十五話 【新たな戦いの始まり】
韓玄「…降伏いたしまする。」
長沙太守の韓玄は、劉備に深々と礼をとった。
劉備「あんたの英断に感謝する。」
世に言う、赤壁烏林の戦いから数ヶ月。
周瑜不在の孫権軍は、曹仁が守る寡兵の南城をいまだ落とせずにいた。
それを都合良しとし、劉備軍は南荊州の平定に当たっていた。
そして。
数日後の夜。
劉備「これで、南荊州、四郡を手に入れたわけだ。」
諸葛亮「はい。とりあえず天下三分の足掛かりとも言うべき土地を得られましたから。」
劉備「南郡の曹仁はかなり粘ってくれたな。」
劉備はテーブルに置かれた洋酒を流し込んだ。
諸葛亮「とはいえ兵数差から、いずれ城は落ちます。しかし、曹操が再起するには充分すぎる時間。」
その間も諸葛亮は何かをコンピューターに入力している。
劉備「まだまだ戦いは続くってんだな。とりあえず何をすりゃいい?」
諸葛亮「まずは法を整え、新しく加わった人材を適所に配置することが重要。」
劉備「おお!そういや、関羽と良い勝負した面白いジジイがいるんだよ!」
劉備の大きな声が部屋に響いた。
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