第三十八話 【銃腰姫と天下人】

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孫堅「おお、揃っているじゃないか。」 孫堅がドアを開くと、一族が一堂に会していた。 孫堅は笑って、 孫堅「まるで結婚式だな、これは。」 そう言った孫堅の後ろには孫策もいる。 孫権「お帰り、父ちゃん、兄ちゃん。」 人なつっこく駆け寄る孫権の頭を軽く撫で、中央に用意された自分の席についた。 「まずは先の戦、ご苦労様です。」 孫堅「大敗だ、あれは。」 孫堅は苦笑いをし、注がれた杯を傾けた。 董卓が洛陽を崩壊させた大戦。 孫堅は荒れ果てた洛陽の復興の援助をした後、呉に帰還していた。 孫権「父ちゃん、戦場はどうだった?呂布は、董卓は?」 孫堅「おいおい、慌てるな。少しずつ話してやる。」 孫堅は優しい目で息子を見つめて微笑んだ。
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