第三十八話 【銃腰姫と天下人】

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荘厳な音楽と共に、光の中から花嫁は現れた。 ほぼ呉の重臣で占められた出席者達も、あまりに美しい孫仁の姿にため息を漏らした。 そして、もちろん劉備も。 劉備「すっげぇ…。」 呉国太の計らいにより、劉備と孫仁は今まで顔を合わせていなかった。 美しい。 白いドレスを身に纏った孫仁は、まるで雲の上を歩く女神のように光と白煙を湛えていて、神々しくさえ見えた。 美しい。 美しい。 何度繰り返しても、その美に適当しない気がする。 ただ、美しい。 劉備「…美しい。」 思わず、劉備は言葉を漏らした。 孫仁は歩みを進め、やがて劉備の目の前に現れた。
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