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ここ数日の劉備はとにかく忙しかった。
荊州の旧政権において名の有る臣のほとんどは曹操に降ったが、それでも親劉備派は少なからずおり、新しく加わったその人事配属の任に諸葛亮が当たっていた。
劉備はそれを公式なものとするため、当人と直接対話をすることに時間を費やした。
劉備「駄目だ、ちょっと休憩。」
対話と言っても公式の任命書を渡して軽く挨拶をする程度であるのだが、それでも数百という数にもなると大変な労力を要する。
黒革製の背もたれに体を預けながら大欠伸をする劉備に気を配り、趙雲はコーヒーを運んできた。
趙雲「お疲れさまです。」
劉備「国を治めるって大変なんだな…。」
趙雲は何も言わずに笑った。
劉備「そういや趙雲、美人の嫁を貰うんだって?」
趙雲は驚いた様子を見せた。
趙雲「え?」
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