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孫権「何が言いたいのだ?」
孫仁「私に任せて頂けませんか?」
孫仁の言葉に力がこもっている、それほど本気なのだ。
それを孫権は嫌がった。
この妹が考えていることはいつも突飛であることを知っているからだ。
孫権「いい加減にしろ。女の分際で政治に口出すな。」
孫権が釘を刺したのも孫仁は気にせず、すぐさま言い返した。
孫仁「聞き捨てなりませんわ。女の分際なんていう言葉は古すぎる。…それに。」
この兄妹の殺気立つ問答を重臣達は、固唾を飲んで見守った。
孫仁「女だからできることもある。」
そして孫権はもうひとつ知っている。
この妹が一度言い出したことを決して曲げたりしないことを。
孫権は、思わず頭を抱えていた。
孫権「嫌な予感しかせんわ…。」
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