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「ああ、そうなんですか。そりゃ、私たちは先生が教師になって下さってよかったですけど、でもふたつの人生を生きることはできないけど、組に入って活躍されてる先生の姿もみてみたかったですね。
それで、中学の頃の話は分かりましたけど、高校の頃はどうだったんですか?」「高校はまた違いますよね。今度は女が出てくる。」
「中田先生、女の方はどうだったんですか?」
「女~。…俺なぁ、めちゃかわいい娘、おったんよぉ。
ある日、思いきって告白したんよ。そしたら、中田くん、ケンカばっかりで怖い、キライって言われた。俺、あの日のこと思い出すと未だに泣けてくる。」
そう言って、クルリと後ろを向いて、涙を拭われた。
「あ~あ、織~田が泣かした。織~田が泣かした。」
途中から話の中に入られた数学の先生がハヤシ出された。すると中田先生が
「ちょっとあんた!
俺、絶対アンタよりモテたもん。俺、その自信あるもん。」
男の人ってモテるって自信につながるのね。なんか、かわいらしい言い合いになっていた。
「先生たちの会話って、ウチのクラスの男たちの会話と変わらない…。」
「だって、わし、少年の心を持っとるもん」
中田先生がまじめにおっしゃった。
「アタマの中身も、少年よの。」
数学の先生がチャチャを入れられた。
「失敬な!(笑)」
中田先生が数学の先生にふざけてケリを入れて遊ばれていた。
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