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ん……
なんか…クラクラする…
涼介の目の前がぼやけていく。
その時、かすかに聞こえたんだ
「待って!お母さん!!僕このぬいぐるみ欲しい!」
お母さん……か。
自然と目を閉じた涼介は一粒の涙を流した。
「しょうがないわね」
「やっったあ!」
俺も良くねだって買ってもらったなあ…
少したつと、また誰かの声がした
「おいこら!メイド!!!僕はこのぬいぐるみが欲しいぞ!」
「まあ、坊っちゃん。もう16なのにですか?」
16…
俺と同い年……
まだぬいぐるみか
「うるさいうるさいうるさーい!//って…ん?」
………
「おい!誰かいるぞ!!」
あの声の人が近づいて来る………
「大丈夫!?」
…あ……
この人の手…………
お母さんの手みたい
暖かい…
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