始まり

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キーンコーンカーンコーン… 学校の鐘が鳴り終わる直前。 一人の男子生徒が教室に飛び込んで来た。 「よしっ!ぎりぎりセーフっ!」 「優っ、お前遅刻だぞ!」 教室にいた友達がすかさず声をかける。 「はぁ?遅刻じゃねぇし!ぎりぎりセーフだっつーの。」 「優はいっつもぎりぎりだよな!」 「まぁまぁ、間に合ってんだからいーの。」 「間に合ってねぇから!」 教室中が笑いの渦に巻き込まれる。 そんな中、冷静な目で見ている子が一人。
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