肉体労働

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「ン…ッ ぅ……っんん……っ」 貞操帯やマドラーが擦れて、否応なしに甘い声が漏れてしまう。 怖くて、恥ずかしくて、僕は一筋涙を流した。 脚を閉じようともがいても、力強い二人の男の手はびくともしない。 それでも暴れ続ける僕の身体に、突然焼けるような激痛が襲った。 「―――……っ!」 思わず動きを止めて見上げた先には、先の別れたはたきのような形をした鞭を持った大樹がいた。 その表情は不敵に歪んでいて、萎縮してしまう。 小さく見じろぐと、それだけでまた鞭を振るわれた。 「さぁ、それでは鳴き声もお聴きいただきましょう」 司会の声にあわせて、僕の口を塞いでいたテープが乱暴に剥がされる。 同時に足で背中を踏みつけられ、床に這いつくばるような形で縫い止められた。 「声も高めで、萎えるどころかますます煽られることでしょう」 貞操帯とマドラーが引き抜かれる。コックはそのままで、僕の自身は果てない苦しみにヒクついた。 「ア……いや、ぃやだ……っ」 アシスタントが持ってきた器具を見て、僕はまた身をよじった。 その手には、まだ身体にくすぶる媚薬が握られていたからだ。 それは針のない小さな注射器に入っていて、アシスタントの無表情さが僕の恐怖を余計に煽った。 「足開け」 浩貴に低く言われると、僕は小さく首を振った。 途端に、また鞭で強く打たれる。 同じところを何度も打たれ、僕の身体にはくっきりと鞭打ちが浮かび上がった。  
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