『天使と悪魔』

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【物語】 ①コウゾウが風の力を暴走させてしまい、天界と魔界の境にある結界を破り魔界へ飛んで行ってしまう (並大抵の力では結界を破ることはできない…) 魔界の森で羽根を怪我して泣いているコウゾウの元に、たまたま近くにいた悪魔・シンジが優しく声をかける コウゾウが天使だと分かり、何故ここにいるのか理由を尋ねるシンジ コウゾウが50歳にして自由に飛べるのを知り、シンジは翼の羽根が抜けやすいこと・少なくて飛べない事を悲しげに話す そんなシンジの話を聞いたコウゾウは、シンジの手を取り、空高く飛び立つ 例え翼を怪我していても、コウゾウは“風”の力で自由に飛ぶことができる 力の強いコウゾウは、子供たちの誰よりも高く、速く飛ぶことができるのだ そうやって飛んでいる二人の元に、もう一人黒い翼をもった少年が現れる シンジといつも一緒にいる、悪魔・ヒロヒサだった 彼は二人のだいぶ下の方からシンジが何故飛んでいるのか、白い羽根を持つコウゾウが誰なのか問いかける ヒロヒサにとっては、コウゾウとシンジが飛んでいる位置は、まだ飛ぶことが出来ない範囲だった 経緯を聞いたヒロヒサは、とりあえず怪我の手当てをしたほうが良いと言い、近くの小屋へ案内する 小屋には帽子をかぶった、シュッとした子と少しぽっちゃりした体型の少年悪魔がいた ヒロヒサは二人を“クリ”と“ヤス”と呼んだ .
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