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②イケヤ、イトウ、タカヒロ、コダマ、アカバ、サトシの少年天使たちは人間界見学に行っていた
2人一組で人間界を見学しており、タカヒロはサトシと行動していた
ふと視線を感じ見ると、病院の屋上から人間の男の子が自分たちを見ていることに気付く
人間に見えるはずがないと、見えてはまずいと慌てるサトシを余所に、その男の子に近付くタカヒロ
話をしてその男の子は心臓の病気で病院に入院していることを知る
男の子はタカヒロたち天使の様に空を自由に飛んでみたいと話す
それを聞いたタカヒロは、男の子の手を引いて、一緒に空高く飛び立つ
男の子は大喜び
共に病室に帰り話をしていたが、突然黒いフードを被り、巨大な鎌を持った“死神”が現れる
“死神”は死んでしまった人の体と魂を切り離し、転生させるのである
そう、男の子の命はここで絶たれるのであった
死の直前であったからこそ、男の子はタカヒロたちの姿が見えるようになっていたのである
しかし、男の子は幸せだった
自分の足で大地を走ることすらままならなかったのに、今日知り合った天使により、空を羽ばたくことが出来た…
だから男の子は笑顔でタカヒロたちにお礼を言い、その魂は死神と共に逝ってしまった
「まだ子供の天使か…。だが、天使として立派に仕事を果たしたな」
その死神の言葉通り、タカヒロは男の子を幸せにすることが出来た
それは天使としての最大の務めであった
タカヒロは、初めて天使としての仕事を果たしたのであった
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