『天使と悪魔』

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その後神様の声に導かれて他の仲間と天界に帰っていく 皆それぞれ、人間界であったことを楽しそうに話していく 皆楽しそうに話すなか、顔を伏せて口を閉ざしているタカヒロとサトシ いつもなら真っ先に話し出すタカヒロと様子が違い、皆どうしたのかと心配する 神様は天界から様子を見ていたため、二人が落ち込んでいる理由を知っていた 顔を伏せる二人に、優しく、人間界で何を見てきたか話すように促す タカヒロが泣きそうなのを我慢しながら人間の男の子とのことを話し出す 言葉たらずなタカヒロの説明に途中、サトシが付けたしながら説明を終えると、二人はとうとう泣き出してしまう 神様はそんな二人を抱きしめ、天使としての務めを立派に果たしたことを伝えたのであった 後日、神様の元にあの時の男の子の魂を持った死神が訪れた 死神が駆った魂は、そのまま人間として転生させるか、天使として転生させるか、神様に吸収されるかのどれかである 神様は少し考え、魂を吸収することにした 純粋な子供の魂は、大きなちからとなる 「きっと1000年後には、弟を生み出してあげられるでしょう…」 天使を生み出すには、大きな力を消費する 神様はその存在が消えないように、魂を吸収したり眠って力を回復させる いずれ、神様はまた天使を生み出すであろう 大地を自分の足で駆け回り、大空を自由に飛び回る天使を…… .
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