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僕、も訳も分からず必死にルーレットを回している人間の一人。
そんな僕でも高校時代に駄目元で受けた[株式会社きんでん]と言う関西電力の下請けであり準公務員な大企業に受かった。
受けた理由は高3の夏休み、学校でもらった求人表を見たが特別「コレやってみたい!!!」みたいなんもなく家に帰り、求人表を親に見せると。
「この一番上のきんでんに入れたら最高やなぁ!」
と求人表とPhilip Morrisの煙草を手に父が言った。
「そんな良い所なん?」
と僕が聞くと
「電気とか水道とかイジるとこは生きてく中で必要やから倒産とかは無いやろうし、最初は就職した誰よりも安い給料かもしれんけど十年、二十年経ったときに自分の家持ったり良い思いするんはお前やで。」
Philip Morrisをテーブルに置いた大きな灰皿に押しつけて消し僕に話した。
やってみたい事もなかった僕は受けてみることにした。
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