細胞兵器について

2/3
前へ
/88ページ
次へ
現在確認されている中で、一杉 蓮次、荒瀬 秋斗、水城 伊織には細胞兵器という代物を体内に注入されている。 これは日本が世界に再び戦争を仕掛ける為に軍事組織によって秘密開発されたものであるが、一杉 蓮次、荒瀬 秋斗、水城 伊織に注入されているのはまた別の型の細胞兵器であると考えられている。 それは組織の裏切り者が軍事組織の研究データを盗んで開発された細胞兵器であり、その細胞兵器を注入されている。 水城 伊織の細胞兵器については、組織の物では無いのは確かだが、裏切り者の物かは現在は不明。 また別の人物が造ったという説もある。 細胞兵器の注入には大きなリスクがあり、免疫が全く無い体は最低条件である為、生後間もなく細胞兵器を注入されるが、体が拒絶反応を起こせば検体は死ぬしかない。 組織による成功例は五十人中四人、裏切り者による細胞兵器は絶大な成功力があり、裏切り者の細胞兵器を注入された検体は1人を除き全員生存が確認されている。 細胞兵器は長い年月を掛け、検体の体の元々設定していた部分を侵食する。 侵食された箇所は力が入らなくなる、感覚が無くなる等の症状に陥り、一定以上の侵食を終えると選択侵食、別名、転生侵食を開始する。 選択侵食とは、侵食箇所の細胞兵器が体全体の細胞兵器を侵食箇所に集め、一気に侵食の進行を早める現象である。 選択侵食が開始されると、検体は侵食箇所に引きちぎれる程の痛みを感じ、最終的には自らその箇所を何らかの方法で切断する。 一杉 蓮次ならば両足、荒瀬 秋斗ならば右腕に選択侵食は行われた。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加