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夢
「……」
真っ赤に散る花
落ち行く光は太陽
沈み行く太陽に震える体
鎖に繋がれた彼女は緋色の目をして言った
「仲間を護るために禁忌を侵して何が悪い……?」
「だめだよ…約束は守らなきゃ」
少年はそう言う
そして……崩れ落ちた
「どうして、こんなことになったんだろ……?」
──神に手を伸ばすから悪いんだよ─
散った花弁を拾い上げ声を出して泣いた…泣いた…嘆いた
バベルの塔は
崩れるんだよ
バビロンは
愚か者さ
神に手を伸ばして
死んじゃった
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