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イ「お前って、本当“青”が似合うよな…。」
*********
隣のベッドから聞こえる耳障りな音で、俺は目を覚ました。
イ「…ん。カンイン…?」
カ「イトゥクヒョン。悪い、起こした?」
イ「音抑えるつもりもなかったくせに。」
カ「さすがヒョン(笑)」
最近すごく忙しいカンインは、今日も早くから1人で仕事だった。
俺だって休みな訳じゃないけど、カンインと比べたらゆっくり出来る。
イ「飯は?」
カ「食ったよ。適当にだけど。」
イ「そんなんで大丈夫なのかよ。」
カ「溜め込んだ分があるからね、俺(笑)」
イ「笑い事じゃない。」
体を起こしてベッドから出ると、カンインのベッドに座った。
着替えてるカンインに質問を繰り返していると、カンインは苦笑して、自分の腕や腹を触った。
カ「ダイエットするよ。」
イ「そうじゃなくて。」
カ「ん?」
イ「ちゃんと食べないで倒れたりしても知らないからな。」
カ「…ヒョン?」
それまで見ていたカンインの顔から目を逸らして言った。
するとカンインは、不思議そうに俺の顔を覗き込んできた。
カ「何かあった…?」
イ「別に。」
カ「嘘だ。」
イ「・・・・・・」
ぎゅっ…
カ「…トゥギ、言って?」
イ「カンイン…」
本心を知りたい時、カンインはこんな風に素直に言ってくる。
そんな男らしさが、俺にもあったらな…
抱きしめた腕の中で、俺はカンインの温もりを確かめた。
イ「夢、見た。」
カ「どんな?」
イ「カンインが倒れる夢…」
カ「それはまた物騒な…。」
目の前には、綺麗なスカイブルー。
カンインのお気に入りのジャケット…
イ「いくら呼んでも、全然返事してくれないんだ…。」
カ「倒れたんだからそうだろ。」
イ「……………怖かった…」
カ「トゥギ…」
カンインは、抱きしめる腕を強くしてくれた。
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