266人が本棚に入れています
本棚に追加
――学校が終わって一緒に帰ろうと言われ、渋々三人と家路に着く。
今日出会った三人は、帰る方向が一緒らしい。
とは言っても、涼風と永遠は学校の近くが地元なので、途中で別れる事になるが....
ちなみに空とは駅まで一緒らしい。
―――
「翼は一人っ子?」
『そうだな』
「何処に住んでんだよ?」
『....○○駅』
「今まで彼氏とかいた?」
『....いない』
今日初めて会った人間に興味が湧くのは人として当然の事なのだろうか?
僕に対する永遠と涼風の質問攻めは別れ道に差し掛かるまで続いた。
空はそんな光景を見てクスクス笑っていた。
...頼むから助けてくれ...
僕の思いが届いたのか、やっと別れる道に着いたらしい。
「ぁ、じゃ、俺達こっちだから!」
「空、翼君、またねー!」
そう言って二人は仲良くお喋りをしながら帰っていった...
...何だか、疲れた。
無意識に溜め息吐く。
「お疲れ様」
不意に、ずっと黙っていた空が口を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!