異変。

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―――ここに入学して 3ヶ月が経とうとしていた。 7月上旬。 そろそろ外が蒸し暑くなり始めた時、 そんなとき、平穏な空気に影が忍び寄るかのように 空に少しずつ異変が起きたんだ。 流れる月日は僕達をより一層、繋ぎ合わせて... もう、昼ご飯は毎日一緒に食べて、 移動教室や下校など当たり前のように4人で行動するようになっていた。 そんなある日の昼休み、 「で、母ちゃんがさー」 「なにそれ~!」 『.....』 「ちょーウケる~!」 僕は無言だが、 静かに笑っている。 ――永遠の話は本当に面白い。 人を笑わせる才能があるみたいだ。 いつものように、 笑って休み時間が終わる。 若干だが、 みんな笑い疲れている。 だからこそ、 この時は気づけなかったんだ。 空の笑顔が少し曇っていたことに―――
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