入学。

5/9
前へ
/154ページ
次へ
「――って、ぁ、ゴメンね。すっかり放置して。」 相川さんが僕に向き直る。 『大丈夫、相川さんの友達?』 「空でいいょ。..そぅ、こっちが永遠で、こっちが涼風。」 相川さ...空が二人を紹介してくれる。 「空、もう新しい友達見っけたの?」 永遠と呼ばれた子が口を開く。 彼女は派手めなボーイッシュ系で、 金髪に短髪、 耳には沢山のピアス。 そして、整った顔立ち。 世間一般では、美形と言うのだろうか。 何となく、僕とキャラが被る感じである。 「ぅん、隣座っていい?って声かけたの。」 「へー、やるじゃん、俺、綾瀬永遠(アヤセトワ)よろしく。永遠でいーよ」 想像した通りの 一人称である。 『僕は、咲本翼。よろしく。僕の事は好きに呼んでいいよ。』 「好きにってなんだよ(笑)」 『名字でも、名前でも好きなようにどうぞ』 「じゃ、翼。」 と、男同士のような会話で進んでいく。
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

266人が本棚に入れています
本棚に追加