白い兎は夜跳ねる

ラビットガール

「新人？」
「ああ、偉いさんの紹介のな」

土方は朝食のご飯にマヨネーズをこれでもかとばかりに盛りながら怪訝な顔をした。
白い米が見えなくなったご飯茶碗をちらりと見て苦笑いを浮かべた近藤は、テーブルの上で手を組むと仕事の顔に戻った。

「それがな、松平のとっつぁんの話によると天人らしいんだ」
「はぁ？天人？この真選組に？」
「ああ」

近藤は大声を上げる土方をたしなめながら話を続けた。