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「まぁこいつぁ女なんだけどよう、強いからだぁいじょうぶ」
とっつぁんこと、松平片栗虎の相変わらず力の抜けるような喋りに続けて女も口を開いた。
「よろしくお願いしまぁす」
小首を傾げてにこりと笑うその女に、近藤は頬を赤らめ、あとの二人は興味なさそうに見やる。
「とっつぁん、天人って聞いたんですが」
「ああ、こいつはあれよ、夜兎族よ」
「夜兎、ってあの傭兵部族の?」
「ああ、まあ仲良くやってくれよ。オジサンは今からキャバクラ行かないと死んじゃうから」
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