ラビットガール

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阿音ちゃ~んオジサン仕事終わったから今から行くからね~、なんてケータイで話しながら飄々として出て行った。 四人はその後姿に一礼をし、また見合った。 「えーと、名前はなんていうのかな!?」 いかにも女慣れしていないというような近藤の態度。 女とはいえ今から自分の部下として働くやつに下手に出るなよ、と言わんばかりに土方はため息を吐いた。 「昔の名は捨てました。うさぎと呼んでください」 「へーなんか理由でもあるんですかィ?」 おもしろそうなことには首を突っ込んでくる沖田。 おいおい、と呆れながらも興味のあるその他二人。 その三人の様子を見て、女は口を開いた。
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