柳ヶ浦高校へ

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何で…? こんなんじゃ読めないよ…。 「恵!あんた楽譜は?」 「楽譜は…失くしちゃった…かも」 「はぁ!?信じらんない!もう帰れば!?」 「そうだよ!そんなやついらない!」 ひどい…。 私は…一生懸命演奏したいだけなのに…。 「帰れ!」 「迷惑よ!あんたみたいなのがいるのは!」 私…。 「……ヒッ………ヒック………」 みんな…ひどいよ…。 イヤだ…。 みんな嫌い…。 「相田…さん?泣いてるの?」 ―――! また何か言われるんだ! イヤっ! 誰も話しかけないで! 「あっ…待って!あー、行っちゃった」 「見た?恵の顔。いい気味よね」 「ちょっとフルートうまいからって調子に乗ってさ!」 「ちょっとあんたたち!」 「誰?あー、パーカツの春日さん」 「相田さんに何したの?」 「別に何もー。ねー?」 「やる気がない人には帰ってもらっただけだよ」 「やる気がない?相田さんがそんなわけないじゃない!」 「うるさいわねー。ほっときなよ。あんなやつ」 「くっ………」
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