クリスマス そして…

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『めぐ、会いたいよ……………ウッ………ウッ………』 ツーーー……。 私はずっと膝を抱えて見ていた。 また涙が溢れてくる。 『ははっ、ゴメンゴメン――――』 私も、今さらだけどゴメンね。誠二くん。 『―――――じゃあまたね。大好きだよ』 プッ……ザーーーーー………。 「…これでおしまい」 「いい人そうだ。まさに相思相愛なんだね」 「少しだけ不安だったけど、今のを見て気持ちは嘘じゃないってわかるんだ」 「会いたいかい?」 「それはもうすごく。今すぐにでも会って抱き締めたい。『私も大好きだよ』って言いたい」 「そうか」 「でも、待つしかないんだ。誠二くんが頑張ってくれてる。誠二くんを信じて待つことしか……」 「……そうかな?」 「え?」 「恵は何かしたのかい?一緒に居れるように」 「私……」 私は…ただ、お父さんとお母さんに言われるままに…。厳しいから絶対なんだって…。 でも、家族を選んだんだ。私は自分で決めたんだ。 今は? こんなにも帰りたいと思ってる。 思ってるだけ……なんだ。
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