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「何?パーカツのあなたが口出さないでよ」
「そうだよ!」
「パートなんか関係ない!みんなが一つにならないと曲なんか出来ない!」
「この人がいなかったら一つよ。私たちとは違うの、一流はね」
「ただのひがみじゃない!」
帰ろう…。
私がいるからいけないんだ。
「あっ…相田さん!帰らないで!」
「もういいよ」
もういいよ、知らない。
「あんたたち…許さないから…!」
「あー怖い。あんたも帰れば?」
私なんかにかまってたら、春日さんも同じことされちゃうよ?
「ありがとう…春日さん。もういいから。バイバイ」
「あっ………」
もう辞めよう。
いじめられるのイヤだ。
「待って…!」
「もうかまわないで。一人で大丈夫だから」
「相田さん…」
春日さんはきっと味方なんだ。でもこれ以上はダメだよ。部活頑張って。
「それじゃ」
………
何でこんなことになったのかな。
ただ、気持ちよく演奏してただけなのに。
聞いて欲しかっただけなのに。
誰とも話したくない。
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