朝は毎日起きるのがダルい

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そんなことをしみじみ感じる とりあえず席に行こう そう思った私の行動は早い、ケンカの渦に巻き込まれないようにしながら自分の席へと向かう 「あら?珠理ちゃん、おはよう」 そう言ってニッコリ笑顔で答えてくれたのは私の後ろの席、新八くんの姉―妙ちゃんだ 「おはよう妙ち…」 「お妙さ~~~~ん」 私が妙ちゃんに話かけようとする声と陽気な歌みたいな声が重なる この声は当然 「あら?ゴリラが動物園から脱走してるわ。すぐに保健所に連絡しなきゃ」 そうゴリラ…って違ったちがった間違えた ストーカーの近藤さんだった 「違うから!ゴリラじゃないですよ!お妙さん、良く見てください。あなたの恋人の近藤 勲ですよ」 そんなことを言い出した近藤さん…当然、妙ちゃんの必殺パンチがとぶ 「誰が誰の恋人ですか?宇宙のチリになって消え去りなさいゴリラ」 「宇宙旅行ですか?いいですね。じゃあ新婚旅行は宇宙旅行に…ぐふぁ」 「消え去れっつってんだよ」 その後はプロレス技をかける妙ちゃんとぐえっとか言う近藤さんの痛そうな声が続いた 正直いうとちょっと可哀想だがまあ何と言うか…ねぇ 今ふと思ったんだが、妙ちゃんは新八くんの姉って設定なんだよな~ ってことは妙ちゃんは、りゅ…ぐはぁ いきなり後ろから何かが飛んできて後頭部に攻撃をもらう…あれ?これ…消しゴム? 後ろを振り返って見ると妙ちゃんがニッコリと笑っていた… 「え…いやあの……どうもすいませんでした!お妙様」 そう私が妙ちゃんに謝る声と学校のチャイムが鳴るのは同時だった…
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