prologue

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牙を持ち、血を啜る彼はvampire(ヴァンパイア)だった。 …ジュルジュル 「ーーっ」 血に濡れた紅い舌が、私の首を這う。 痛みを覚えたのは最初だけ。 あとに訪れるのは、快楽。 「…?」 音が止んだ。 「もう、いいの?」 「あぁ。…ごめん」 「何で謝るの?私は、嬉しいのに」 「…ごめん」 いつもそう。 彼は行為が終わったあと、必ず謝る。 私は嬉しいのに。
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