プロローグ

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ここは荊州(けいしゅう)の襄陽城(じょうよう)の一室。今ここでは前荊州の主、劉表(りゅうひょう)の葬儀が行われていた。劉表の遺言は 「長男の劉碕(りゅうき)をたてよ」との事だったが重臣の蔡帽はこの遺言を秘密裏に改竄(かいざん)し、次男の劉そうを立ててしまった。この事件は蔡一族と信頼する数人の部下しか知らず緒臣は少し不思議に思いながらも特に行動を起こさなかった。一人を除いて・・・・。 その人物は伊籍(いせき)彼は忠義の臣であり劉表の事をよく知っていたので彼が劉そうを立てる事はないと判断し独自に事件を調べていたのだ。事実をしった彼は長男の劉碕にこれを話しクーデターの為に動いていた。その手は新野(しんや)に「彼」にも延びていた・・・・
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