孤独な王女

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王女様はそれはそれは美しく成長してゆきました それと同時に王女様の心はとても残酷なものになってゆきました 王女様が5つの誕生日 王女様は国中の「エリーゼ」と名の付く女性を王宮の庭に呼び出しました 産まれたばかりの赤子から杖をついた老婆まで、数百の人でした 正午の鐘とともに王女様はバルコニーから表れ、にっこりと笑うと静かに言いました 『エリーゼは私1人でいいの💕特別は私だけなの』 そう王女様が言うと、庭には槍や剣を持った兵士が雪崩れ込み、王女様以外のエリーゼを殺してしまいました 王女様の空っぽな心は少しだけ満たされます 王女様が望んだ事だから…と家臣達は王女様を咎めませんでした
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