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赤の国の町外れ、小さなアパートの一室
キラキラと星が瞬く時間
まだ幼い子供を寝かしつけようと母親は、ベッドの脇に腰を下ろして絵本を読み始めます
「ママ、今日はどんなお話?」
待ちきれないように娘は目をキラキラと輝かせなから母親に聞きました
母親は娘の頭をそっと一撫でして、優しく言いました
「赤の国の王女様のお話よ」と
娘は、早く読んでとせかすように絵本の中を覗き込みます
しょうがない子ねっと微笑んで、母親は絵本を捲りました
「昔々の物語…赤の国の物語の始まり始まり…」
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