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王女は王様と王妃様の愛情を一心に受け、心身共に美しく育つ…
国民は誰もがそう思っておりました
ですが、王女が産まれて、たった二年後
王様と王妃様は相次いで、流行り病で亡くなってしまったのです
まだ単語を紡ぐ事を覚えたばかりの幼子は、親の死によって、この国の頂点に君臨することになったのです
親の死を分かるはずもなく
悲しむこともできず…
注いでもらった愛情の記憶は霞ほどに薄れゆく
哀れな王女となったのです
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