孤独な王女

2/8
前へ
/31ページ
次へ
王女は王様と王妃様の愛情を一心に受け、心身共に美しく育つ… 国民は誰もがそう思っておりました ですが、王女が産まれて、たった二年後 王様と王妃様は相次いで、流行り病で亡くなってしまったのです まだ単語を紡ぐ事を覚えたばかりの幼子は、親の死によって、この国の頂点に君臨することになったのです 親の死を分かるはずもなく 悲しむこともできず… 注いでもらった愛情の記憶は霞ほどに薄れゆく 哀れな王女となったのです
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加