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廊下に出てみれば、それはもうニッコリと笑っている藤原くんが立っていた。(仁王立ちで、ね)
「ああ、やっと来たんだ?」
「な、なんの用ですか、」
「横山奈緒さん、今からゲームをしようか」
「は、」
「今日から2週間、国枝和沙の偽彼女になって、惚れなかったら君の勝ち。楽しそうでしょ?」
「え、どこが」
「君は惚れなくていい。彼女のフリだけしてよ」
そう言って笑う藤原くんが天使なんて可愛いものでなく、悪魔…もはや魔王に見えたのは間違いではないと思う。
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