二人の恋と結末

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リンの部屋 コンコン レン「リン、入るよ」 ガチャ 部屋は散乱していた まるで泥棒が荒らしたか、何者かが暴れたようだった 鏡は割れ、家具は倒れてバラバラ、カーテンというカーテンはすべて引き裂かれていた そんな部屋の中心に椅子にもたれかかっているリンは絶対的な存在感を放っていた レン「…リン?」 リン「…あの娘が憎いの…」 レン「あの娘って?」 リン「緑の国にいた、カイト様と一緒にいた緑の娘が憎いの…」 ─あの人か…─ レンの脳裏にメモを拾ってくれた人が浮かぶ ズキン レンの心が痛んだ リンをとるか、緑の人をとるか その決断はすぐに決まった スッ レンは後ろからリンをやさしく抱いた そしてこう囁いた レン「滅ぼそう、緑の国を」 涙を流しながら囁いた一言だった バタン ウルキオラ「レン様、本当に人を殺めるのですか?」 レン「ああ、リンが望んでいる」 ウルキオラ「では、これだけは覚えてください。ひとりが罪を犯せば地に堕ちるのはひとりだけ、双子が罪を犯せばどちらか一方が地に堕ちる。そして転生しても二度と双子として生まれ変わることはできない。 つまり、どちらか一方が永遠の苦しみを受けなければなりません」 レン「それは僕が受ければいい。約束を果たすためなら、僕は地に堕ちても本望」 ─そして歯車は加速する
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