灰色の景色

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こんなつまんねぇ街で生きていくには現実逃避が必要で、親父にとっては酒が、お袋にとってはギャンブルがそうだったんだ。 その間、放って置かれるガキ共にも現実逃避が必要で、 深く考えると解決の糸口がみつからない泥沼にはまる。 はまったら最後脱け出せなくなるのを、この街のガキ共は生まれた時から知っている。 そう。 このつまんねぇ街で生きていくには考えなけりゃいい。 何かを考えたら終りだ。 ただ時代に流されていけば、どうにか生きていける。 余計な思考は要らない。
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