明け方の駅

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──ゴホッゴホッ 彼女はすこし噎せた。 「ん??おい、大丈夫か??」 「え…あぁ,うん。大丈夫」 …まだ日は昇らない。 少し肌寒く感じるこの朝方という時間に 僕は自転車を両手で引きながら おっきな荷物をこの自転車のかごにのせ 彼女は僕の隣りにいてその距離を しっかり保ちながら歩いていた。 「風邪…ひいてないよな??」 「風邪?ひくわけないじゃん!!全然平気だよ!!」 そんなふうに言う君だけど… なんだか僕は心配だったんだ。
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