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🐶{金平糖は美しいですな。色とりどりの星が撒かれた形をしている。夢を感じます。
🐱{口ん中で溶けて無く成っけどな。
猫は金平糖を一つ、口に投げ入れた。
🐶{そうですな。
🐱{夢は大抵そんなもんだろ。
🐶{我等の夢もそうでしょうか。
🐱{いや、俺等の今の夢は実現させるさ。たが俺等にも寿命はある。夢の限りは無いが、俺等にゃ限りがある。
🐶{……猫殿。
🐱{あん?
🐶{今回は城に残られると聞きました。
🐱{おー、残るぜ?猿に任せるっつったからな。防衛もあるしよ。
🐶{そうですか…。
🐱{猿はお堅いが出来る奴さ。
🐶{解ってます。
🐱{…ソリが合わんか?
🐶{…。
🐱{おめぇらしくねぇな。金平糖貰うぞ。
🐶{ん…ああ、幾らでもどうぞ。
🐱{旨いなしかし。
🐶{私は己の仕事をするだけですから。
🐱{そりゃ良い。犬らしい台詞聞けて安心したぜ。
🐶{私は何時でも私ですから。ほらあれを。
犬は焼けた夕焼けを指さした。
🐱{おお、明日も晴れそうだ。
🐶{晴れますな。
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