序章

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「いい時間になってきたし、そろそろお開きにしますかぁ。」と、部長が口を開く。 「女の子達は、くれぐれも夜道に気を付けるように。」 「はぁ~い!。」 気のない返事である 「男共は、もう一軒いくぞ!」 「今日は、用事があるので・・・。」 俺は、何気ない感じでこたえた。 「先輩、女っすか!?」 佐藤がからかう 「うるせぇ!野暮用だよ!」 確かに、すみれを送るので図星だ。 言われた瞬間にドキっとしたが、さりげなくかわすことができた。 すみれと俺が付き合ってるのは、会社の人間には話してはいない。 これは、二人の間の暗黙の了解だ。 会社の中で変な噂がたつのを避けるためである。
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