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「誰かが名前を語ったってこと「それはない、パソコン関係に疎いお前達に言っても解らないだろうが、兎に角俺を信じろ。」
零夜の言葉を遮ってそう言った秋斗の言葉と眼は、自信に溢れていた。
実際にパソコン関係に疎い二人は、それ以上は何も言わず、黙って秋斗に着いて行った。
それから五分ほど歩くと、目的地である桜峰駅に着いた。
「お兄ちゃん、もしかしてあの人じゃない?」
三人が辺りを見回していると、旭がそれらしき人物を見つけた。
旭が指した人物を見ると、ベンチに腰をかけ、ノートパソコンをいじっていた。
「かもしれないな。
俺が代表して声をかける。」
三人はその人物に近付き、声をかけた。
「あんたがレジェンドか?」
その人物はそう聞かれ、笑顔で挨拶をしてきた。
「もしかして君達がペルソナアバターの情報を欲しがってる人?
初めまして、確かに僕がレジェンドだよ。」
秋斗は軽く会釈をして、旭は初めましてと挨拶し返した。
しかし、零夜の反応だけは違った。
「白銀(しろがね)……?」
零夜は白銀と呟き唖然としていたのである。
「おや?誰かと思えば零夜くんじゃないか、久しぶりだね。」
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