仮面屋

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《位》を見ただけでは、大事件を起こすほどの強大な力を持っていないかのように思われるが、それは一つの能力をみた場合であり、実際にはニの位の能力を九つ、しかもほぼ同時に全ての能力を行使する事が可能なのである。 「確かに僕の、九尾の狐の心見は唯一の広範囲読心術として希少価値は《七階級》(下から順に《C・B・A・S・SS・SSS・X》となる)に於いて《SS級》だけど、その能力はニの位だ。 けど、読心術系統の能力はホの位までしかない以上(現在はホの位の読心術でほぼ全てを見ることが出来るとされている)ニの位で、名前や年齢等の一般的なプロフィール以外が見れないのは《おかしい》。」 読心術系統がホの位までしかないのならば、一つ下の位であるニの位で一般的プロフィールしか見れないのであれば、ホの位で《全てを見れる筈がない》、つまりホの位以上の読心術が存在しなければならない、でなければ読心術は《都市伝説とされなくなり》、世界に《矛盾》が生じてしまう。 この世界では《何か》が都市伝説に《成る》事はあっても、都市伝説が《ただの何か》に《成り下がる》事は絶対にあってはならないのだ。
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