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零夜と秋斗は聞き慣れない単語に、お互い顔を見合わせ首を傾げた。
「実は私も詳しくは解らないのですが、《仮面屋》と呼ばれる場所でソレは手に入るらしいのです。
貴方達二人に頼みたいのはそれの調査ですね。
ですが、仮面屋及びペルソナアバターを発見し、それがこの世界に災いをもたらす可能性があるならば……速やかに《滅却》して下さい。」
先ほどまで穏やかな笑顔を見せていた椿鬼は、その時ばかりは真剣そのものだった。
「新規の都市伝説か、めんどい……けど仕事なら仕方ないよな。
じゃあ、放課後早速行くとするか。」
零夜の返答に満足したのか、椿鬼の表情は穏やかな笑顔へと戻っていた。
昼休みも終わりに近かったので戻ろうとした二人は、旭の事をすっかり忘れていたことを思いだし、石化中の旭に近付いた。
「あぁ、調査の時その子も連れていって下さいね。
その子も貴方達と《同じ》なのでしょう?
隠し事はいけませんよ?」
最後にそう言って、妖しく笑いながら椿鬼は《消えた》。
「椿鬼には隠し事出来ないようだな。
旭が俺と零夜と同じ《都市伝説の一つ》だと気付くなんてな。」
「俺は半吸血鬼+α、秋斗は狼男、旭は……」
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