擦り込み

3/5
前へ
/71ページ
次へ
吐き出されるように言われた『無防備』という単語。 「む…無防備?」 大きくため息をついて「そう。無防備。…まぁいいや。」 そう言うと私を解放した。 「…」 「…」 気まずい。そういえば私は彼のことを何にも知らなかった。 「やまと…さんは…一体…」 「合コンでリンちゃんとたまたま出会った普通のサラリーマンだよ。」 あ、怪しい… 不審な顔をしていると にこっと笑って 「詳細は秘密な。」 私の頭をぽんぽん撫でる。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

367人が本棚に入れています
本棚に追加