ポケットの中は…

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「はぁっ…寒い………//」 見渡せばそこは銀世界。 深く吐き出す息は白く、空を見上げれば冷たい白い粉が頬を濡らした。 雪で綺麗に彩られた街 『ケテルブルク』 此処は、オレの大好きな人の生まれ故郷だ。 「この景色を見て、育ったんだな……」 きっとオレの知らない『あの人』がいた。当たり前のことなのに…どうしてこんなに寂しく感じるんだろう。どんなに背伸びをしたって、縮まることない歳の差はとても大きい気がする。 「ガーイ。こんな人並み離れた場所で何をしているんですか?」 「あ、旦那。」 ふと気付いたら見慣れた笑顔が傍にあった。オレが『知っている』ジェイドだ… 「またどうせ貴方のことですから、つまらないことを考えていたのでしょう?」 「つ、つまらないことって何だよ…!」 「そのままの意味です。」 相変わらずこの人にはオレの考えることなんかお見通しらしい。果たしてオレがわかりやすいのか、それとも相手が鋭いだけか… 「それよりガイ、寒くはありませんか?」 「って言いながら何で人の手袋を外すんだよ…ι」 「それはですねー、こうする為ですよ♪」 「ッ…!//」 .
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