初恋

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私の席は、一番後ろの窓側。 今までは、休み時間になると私の周りには誰もいなくなり、一人、後ろの隅の席にいるのがひどく寂しかったが、今は休み時間のたびに、美里やほかのみんなが来てくれるので、この席が心地よいと思えてくるから不思議だ。 春の陽射しが暖かく、先生の目も届きにくいので、授業中はつい、ウトウトしてしまう。 それは私だけではないらしく、私の前の席に座る男子もよく、居眠りをしていた。 名前は確か、本田光。 とても整った顔立ちで女子に人気があるのだが、告白されても全て断ってしまうらしい。 「あれは絶対に本命がいるね」 そう美里が断言していた。
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